とある旅行の記録

以前、富士ぶさで鹿児島旅行(初めてのそして最後の西行ブルートレインでの旅行)に行く前に、実家で先祖の住んでいたあたりについて聞いたら、それなりの情報を入手することができた。
その中に、曽祖父の友達の方のお父さん 田中鉄次郎さんという方が昭和14年に鹿児島に行ったときの記録のコピーがあった。
鉄道にのった時間や、何にお金を使ったのかなど細かく住所録用のメモ用紙に細かく記載されていて、なかなか面白く以下に書き出してみる。

鉄次郎さんの旅行は
東京駅 午前10時30分発
下関 翌午前6時50分着 午前7時15分発
門司  午前7時30分着 午前8時50分発
鹿児島 午後4時56分着 午後6時10分発
加治木 午後6時40分着
となっている。門司から鹿児島までは8時間 ルート的には鹿児島本線をつかったんじゃないかなと思われるが、正確には不明である。
なお、今月の鉄道ピクトリアル連載の弾丸列車計画の全貌(1)に昭和13年10月の東京-下関間旅客列車運行図表なるものがあったので、それと重ね合わせてみると東京-下関間は1009列車と9列車が5分か10分の差で発車している。両方ともほぼ平行線で下関まで行っているのだが、当時の知識が足り無すぎてわからない。
なんとなく特急で行ったんじゃないかと夢を見たいが、果たして…
ちなみにメモには 汽車賃として
東京-加治木 汽車賃 12円50銭
東京駅-下関 急行券 1円35銭
門司-鹿児島 急行券 70銭
と記載されている。
それ以外には下関と鹿児島での赤帽への代金が20銭とか弁当代が40銭、アイス代10銭などの記載がある。
なにかこれを見ているだけでも戦前の旅行についてあれこれ想像してしまうのだ。